会葬礼状は、点無し丸無し。何故?
こんにちは、まんぞうです。
お葬式のいろいろな話をしていきます。
お葬式には、いろいろな準備が必要です。
- 火葬の手続き
- 宗教者の手配
- 祭壇プラン
- 料理の手配
- 周囲への連絡
など、さまざまです。
その準備の中の一つに
返礼品の準備
があります。
そして、その返礼品には
葬儀にお参りに来てくださった方々への
御礼の挨拶文である
会葬礼状
と呼ばれるハガキを一緒に手渡します。
今は、返礼品に直接差し込みの部分があるか
袋に差し込みのポッケがついていて
そこに差し込みます。
そんな会葬礼状と呼ばれるハガキですが
中身をみた事があるでしょうか?
この中身を見ない人は結構います。
内容は
1. 亡くなった人の名前
2. 年齢(ない場合もある)
3. お参りの御礼挨拶文
4. 喪主の住所
5. 喪主の名前
などが記入されています。
そんな会葬礼状ですが
中の文章には、句読点がありません
何故でしょうか?
これは大きく分けて3つの理由があります。
理由その1
御礼状は、もともと毛筆で書かれていたため「、」や「。」を使用しなかったことから現代もその名残で「、」や「。」を使用していないことがあります。
理由その2
通夜・葬儀が
「滞りなくスムーズに行なわれるように」
という意味や、
「つつがなく終わることができました」
という意味を込めて
文章が途切れるような「、」や「。」を
使用しないようにしています。
理由その3
「、」や「。」は、あくまでも
読み手が読みやすいようにつけられたものであり、読み手の補助をするものと考えられています。
ですから、句読点をつけた書状を送ることは、読む力がない人に対する行為とみなし
読む力がある人に対して失礼である
という意味で、読み手に対する敬意から
「、」や「。」を使用しないということがあります。
しかし、会葬礼状が昔からの文面で、
「何を言っているかわからない」
という方も増えてきたため、
読みやすく工夫されてきたものが
出てきました。
また、故人のことを書き下ろした
オリジナルの会葬礼状も増えてきました。
これは、故人の生前の人柄や、故人の思いを
身内からの聞き取りから、文面を作成した
お手紙のような会葬礼状です。
故人の遺志を残す、つなげるという意味では
素敵な会葬礼状です。
親族や、友人も、
「これを読んで初めて知った」
「へぇ〜そんな人だったんだね」
など、改めて故人を偲ぶきっかけになる
会葬礼状です。
このような礼状は
「、」や「。」が付いている事もあります。
家族葬が増えて尚更このような礼状が増えました。
もらったら、処分しにくい
なんて言葉もチラホラありますが
私は
とても素敵な世界に一枚のお礼状だと思います
本日も読んでいただきありがとうございました。