葬儀の費用や、流れ、マナー、しきたりなど、わからない事を徹底解明

イマドキの葬儀が全てわかる!葬儀屋まんぞうのぶっちゃけコラム

勝手に気ままに、葬儀の「表と裏」を書いちゃいます

会葬礼状は、点無し丸無し。何故?

こんにちは、まんぞうです。

お葬式のいろいろな話をしていきます。

 

お葬式には、いろいろな準備が必要です。

  • 火葬の手続き
  • 宗教者の手配
  • 祭壇プラン
  • 料理の手配
  • 周囲への連絡

など、さまざまです。

 

その準備の中の一つに

返礼品の準備

があります。

 

そして、その返礼品には

葬儀にお参りに来てくださった方々への

御礼の挨拶文である

会葬礼状

と呼ばれるハガキを一緒に手渡します。

f:id:to0512:20161107154538j:image 

今は、返礼品に直接差し込みの部分があるか

袋に差し込みのポッケがついていて

そこに差し込みます。

 

そんな会葬礼状と呼ばれるハガキですが

中身をみた事があるでしょうか?

この中身を見ない人は結構います。

 

内容は

1.  亡くなった人の名前

2.  年齢(ない場合もある)

3.  お参りの御礼挨拶文

4.  喪主の住所

5.  喪主の名前

などが記入されています。

 

そんな会葬礼状ですが

中の文章には、句読点がありません

何故でしょうか?

 f:id:to0512:20161107154551j:image

これは大きく分けて3つの理由があります。

理由その1

御礼状は、もともと筆で書かれていため「、」や「。」を使用しなかったことから現代もその名残で「、」や「。」を使用していないことがあります。

 f:id:to0512:20161107154559j:image

理由その2

通夜・葬儀が

「滞りなくスムーズに行なわれるように」

という意味や、

「つつがなく終わることができました」

という意味を込めて

文章が途切れるような「、」や「。」を

使用しないようにしています。

 

理由その3

「、」や「。」は、あくまでも

読み手が読みやすいようにつけられたものであり、読み手の補助をするものと考えられています。

ですから、句読点をつけた書状を送ることは、読む力がない人に対する行為とみなし

読む力がある人に対して失礼である

という意味で、読み手に対する敬意から

「、」や「。」を使用しないということがあります。

 f:id:to0512:20161107154617j:image

しかし、会葬礼状昔からの文面で、

「何を言っているかわからない」

という方も増えてきたため、

読みやすく工夫されてきたものが

出てきました。

 

また、故人のことを書き下ろした

オリジナルの会葬も増えてきました。

 

これは、故人の生前の人柄や、故人の思いを

身内からの聞き取りから、文面を作成した

お手紙のような会葬礼状です。

 

故人の遺志を残す、つなげるという意味では

素敵な会葬礼状です。

f:id:to0512:20161107154836j:image 

親族や、友人も、

「これを読んで初めて知った」

「へぇ〜そんな人だったんだね」

など、改めて故人を偲ぶきっかけになる

会葬礼状です。

このような礼状は

「、」や「。」が付いている事もあります。

 

家族葬が増えて尚更このような礼状が増えました。

 

もらったら、処分しにくい

なんて言葉もチラホラありますが

私は

とても素敵な世界に一枚のお礼状だと思います

 

本日も読んでいただきありがとうございました。