涙は歴史を語る😢
こんにちは。まんぞうです。
できるだけ、皆さんの知らない
お葬式の話をしていきたいと思ってます。
さて、お葬式があると、いろいろ書く物が出てきます。
例えば、名前の入った看板
最近は、減りましたが
忌中看板、大看板
などがあります。
これらは、昔は、筆で手書きでした。
習字の上手い人に書いてもらっていました。
今では、パソコンで入力して
カッティングシートをカットし
看板に貼ります。
車のカッティングや、
ガラスに貼る物と同じです。
これらをペタペタ貼って、看板を作ります。
色は黒色のいかにも筆で書いたように
筆字調の文字をカッティングし、貼ります。
今、黒色を使うと言いましたが
厳密には、昔は、違う色を使っていました。
灰色(はいいろ)です。
正確には、薄墨(うすずみ)色といいます
何故でしょうか?
それは、前回の白木(シラキ)の由来に
似たものがあります。
薄墨の理由は、
「きちんと墨を摺って濃い文字で書くべきところなのですが,悲しみで力が入らないため」
という意味や、
「悲しくて、涙が硯(すずり)に落ち,墨が薄くなってしまい,薄墨で書かざるを得ません」
という意味が込められています。
これは、看板だけではありません。
お葬式には、「御香典」を持ち寄りますが
封筒に書く「御香典」などは、薄墨で書きます。
ただし、これについては、現代では、こだわってはいません。
- ボールペンで書く人から
- 筆ペンで書く人
- コンビニで、印刷された物を用意する人
などさまざまです。
それでも、気にされて、薄墨で書かれた人を
見かけると
「あー、よく知ってるな」
と思います。
また、
返礼品についてくるハガキがあります。
これは「会葬礼状」と言って
故人名、喪主の名前
葬儀の日にちなどが入る
お知らせのハガキですが
これも、昔、薄墨(うすずみ)で書いていたので
灰色で、印刷しているところがたくさんありましす。
今では、会葬礼状も
故人の「人となり 」を説明する
お手紙のような物も増えましたので、
読みやすいように黒色で印刷も増えてきました。
薄墨
薄墨でない
確かに、黒のが見やすいですが
せっかくの文化なので
どこかで薄墨を使用して欲しいなと
思います。
涙で墨が薄くなってしまう。
悲しみで字が書けない。
人が亡くなる事は、
そういう事なんだよ
という
一つの表現なんですね。
では、ありがとうございました。